2015年5月15日金曜日

【読んだ】ピエール・ルメートル「その女アレックス」

「その女アレックス」 http://hon.bunshun.jp/sp/alex

本屋大賞で7冠だったというこの本、確かにすごかった。



【以下、完全にネタバレありです。】



この小説は三部構成で描かれていて、


第一部は若く魅力的な女性「アレックス」が何者かに誘拐・監禁されてしまい、弱っていくアレックスがその状況をどうにか打開しようとする姿と、アレックスを助けようとする警察の姿を描きはらはらどきどき。がんばれアレックス!逃げろアレックス!って感じ。


続く第二部、長い苦しみの末に脱出を遂げたアレックスはなんと連続殺人犯だったということが判明……それを知った警察からの逃走、そしてまた繰り返される殺人。アレックスひどすぎる…警察、早く捕まえて!って感じ。


ラストの第三部、に入る直前でアレックスは自ら死を遂げます。直前まで逃避行の準備をしていた彼女がなぜ今になって死を選んだのか、そして彼女が監禁されたわけ、殺人を繰り返していた理由はなんだったのか、その謎を解いていくのが第一部からアレックスと並びもう一人の主人公として描かれていた「カミーユ・ヴェルーヴェン警部」その人です。

妻が誘拐され、殺害されたという消せない記憶に苦しみ続けていたヴェルーヴェンが何の因果かこの誘拐事件を担当することになり……

出てくるキャラクター全てがまるで本当にそこにいるような生々しい存在感で、海外文学でよくある【登場人物の名前が覚えられない問題】も皆無。細かい描写を積み重ねることで物語を立体的に紡いでいくこのスタイルはかなり好きでした。もともと教育者だったり脚本家をしていたというこのピエール・ルメートルさん、かなりの腕とお見受けしました。

読み終わってすぐに同じ作者の「死のドレスを花婿に」という小説を買い、今日から読んでます。こちらもすごい展開が待っていそう。

題材が題材だけにグロテスクなシーンもかなりありますが、そういうのが絶対無理!という人でなければ強くお薦めしたい一冊でございました。


2015年4月1日水曜日

【読んだ】柳広司「ジョーカー・ゲーム」シリーズ

今まで通勤電車の友はPodcastだったり音楽だったりしたのですが、ここ最近はずっと柳広司の「ジョーカー・ゲーム」シリーズの文庫本を読んでいました。すごく面白いし、読みやすい。

Amazon.co.jp:柳広司:作品一覧

読みやすいのは内容が易しいという訳ではなく、句読点の打ち方やリズムと言った文体がもたらすもので、その点に非常に心を配っている作家なのだろうなと感じます。

「ベルカ、吠えないのか?」「聖家族」などの古川日出男も同じようなタイプかと。(たぶん一行につき100回くらい推敲してると思う)

そんな柳広司の「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、文庫化されている中で一番新しい「パラダイス・ロスト」を遂に読み終えてしまいました。終わりに近づくにつれ、「読み終わりたくない…」なんて感じたのは久しぶり。柳広司の他の作品もこれから手を出してみようと思います。

2015年3月31日火曜日

やっぱり君は笑った 別れの傍で笑った

年長になるこの4月から1歳からずっと通っていた保育園を離れ、転園することになった長女。

 転園前ラストの登園となった3月31日は僕のたっての希望で次女の送りを妻と交代してもらい、長女と一緒に保育園へ。 

赤ちゃんの頃から知ってるお友達もたくさんいるし、先生たちにも本当に助けてもらったので転園するのはとても寂しかったし、送りを終えたあとの通勤電車では今までのことを思い出してずっと涙ぐんでいたんだけど、転園先での新しい生活を楽しみにしている長女の姿を見て救われた気持ちに。 

昔よく聴いたBUMP OF CHICKENの「リリィ」という曲の歌詞が胸に浮かんできました。 

"やっぱり君は笑った 別れの傍で笑った つられて僕も笑った 「また会えるから」って確かめるように"
リリィ - THE LIVING DEAD

夜、僕と妻に長女がくれた

「ほいくえん たのしかったよ」

という手紙で本日一番の涙が。



2015年3月26日木曜日

通勤電車にジョインしました/保育園送り中に長女としりとりした時のこと

まだ別々の保育園に通っている我が家の(めっちゃ可愛い)姉妹、いつもは長女を妻に送ってもらい、駅に近い保育園に通う次女を僕が送ってそのまま通勤電車にジョインしてって流れなのですが、たまーに長女が「きょうはおとうさんといきたい」って言う日があって、いつもは長女の保育園のスタート時間と僕の乗りたい電車の時間がジャストなので、ごめんねー、お迎え行くからねー、なんて濁していたのですが、まあこの時間に乗れれば最悪でも遅刻は免れるって電車と長女の保育園からの距離など頭の中でソロバン弾いて、よし今日はお父さんと行こう!ってなったのが昨日。


長女と保育園に向かう途中、二人でしりとりを。
僕から長女に「う」で回したところ、「ひとつわかってるんだけど…いうのはずかしいな…」とか言ってる姿がすごく可愛かった。すごく可愛かった。

長女が口にするのを恥ずかしがった「う」で始まる言葉は皆さんお気付きのあれですね。


「うんち」ですね。


ではこちらはいかがでしょう、と提案した「うし」が見事に採用され、年度末にひとつ、いい仕事した感じで気持ちよく来年度を迎えられそうです。

今後ともよろしくお願い致します。




2015年3月24日火曜日

#vote4madre

次女が大好きなのでたまに録画しているアンパンマンを観るんですけど、その回も例によってバイキンマンたちの仕業で町がパニックに。その花の花粉か何かを吸っちゃうと悲しくないのに涙が止まらなくなっちゃってアンパンマンも泣いちゃって、みたいな。

そのシーンではみんな大好きカバオくんが泣きながら「悲しくないのに!涙がでちゃうの!うわーーーーーん!!」って泣くところがすごく面白くてよく妻とマネしています。

そのフレーズがいろいろ使いまわしがきいて

「つかってないのに!お金がないの!うわーーーーーん!!」

とか言ってると細かい悩みはわりとどうでもよくなるので結構おすすめです。

でも、本当につかってないのにお金が減ってくのはなんでだろう…うわーーーん!!

カバオくんのように「うわーーーーん!!」と泣いても解決しないのが【産後】の問題で、長年の研究・現場の積み重ねで産後の女性をケアし続けてきたNPO法人こと僕の大好きなマドレボニータが、あのGoogleがそのテクノロジーを通じて、社会問題の解決にチャレンジする非営利団体を支援するというプログラム"Google Impact Challenge"のファイナリスト10団体に選ばれております。

他にもさまざまな団体があり、自分が知らなかった問題がこんなにもあるのだと知るだけでも大きいと思うので、下記リンクを見てもらい、よかったら投票可能な4票のうち1つをマドレボニータに入れてもらえるとうれしいです。

2015年2月8日日曜日

2015 観た映画

1
◇劇場
ベイマックス(2D 吹替/長女と)
薄氷の殺人
ジョーカー・ゲーム

◇Blu-ray/DVD/BS/CS
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
オール・ユー・ニード・イズ・キル
悪いやつら
ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金

2月
◇劇場
ジョーカー・ゲーム(2回目)

◇Blu-ray/DVD/BS/CS

猿の惑星:新世紀(ライジング)


2015年2月6日金曜日

「ジョーカー・ゲーム」を観たあいつは「俺、スパイになる」と言った

昨日聞かせてもらった話なんですけど、何日か前、深夜の映画館で公開したての「ジョーカー・ゲーム」を観終わった帰り道、同じ回を観ていた若いカップルの男の子のほうが「とりあえず俺、スパイになる」って言うのが聞こえてきたらしくて、これ映画を観たあとの反応として「サイコー」ですよね。

あの頃の僕らはジャッキーチェンの映画を観たらとりあえず体を鍛えたくなったし、倒された状態から手の力だけで跳ね起きる動きの練習とかしたし、



今だって街中を走り回ったあとに階段を駆け上がって両手を突き上げたいし、



「俺がトニースタークだったら…」なんて真面目に考えちゃうし、



子ども達に自分のことを「アジョシ」と呼んでもらおうかな、なんて思ったりするし。



この「ジョーカー・ゲーム」という作品もそんな感覚を得られる映画でした。小さいお子さん連れでもぜひぜひ。
http://www.jokergame-movie.com/index.html